宝塚記念2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

宝塚記念2025の予想と過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切りの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第66回宝塚記念(G1)
グレード重賞(G1)
日程2025年6月15日(日)
発走時間15時40分
開催場所阪神競馬場
距離芝2,200m
コース右回り
賞金3億円
レコードタイム2:09.7

宝塚記念2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

宝塚記念2025の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11ベラジオオペラ横山和生牡558.03.61栗東・CW・稍重(調教師)
6F 80.4-65.4-51.0-35.9-11.0(一杯)
栗東・CW・重(横山和)
6F 81.8-66.4-51.3-36.2-11.2(末一杯)
12ドゥレッツァ横山武史牡558.010.25美浦・ウッド・稍重(横山武)
6F 81.1-65.0-50.7-36.8-11.3(G前仕掛け)
美浦・ウッド・重(助手)
6F 82.9-66.3-51.7-37.2-11.6(馬なり)
23ローシャムパーク池添謙一牡658.021.58栗東・CW・良(池添謙)
7F 89.6-62.0-48.6-35.3-11.3(強め)
-
24プラダリア高杉吏麒牡658.0109.917栗東・CW・稍重(高杉吏)
6F 80.8-65.3-50.6-36.4-11.5(一杯)
栗東・CW・重(調教師)
6F 84.5-69.0-54.0-38.6-11.5(稍一杯)
35チャックネイト鮫島克駿セ758.047.414美浦・ウッド・良(助手)
5F 66.1-50.6-35.7-10.9(一杯)
-
36ボルドグフーシュ内田博幸牡658.039.513栗東・CW・稍重(内田博)
6F 79.0-63.4-49.2-35.4-11.2(一杯)
栗東・坂路・重(助手)
800m 53.5-38.1-24.9-12.6(強め)
47ジャスティンパレスM.ディー牡658.020.67栗東・CW・稍重(ディー)
6F 79.6-64.7-49.5-35.8-11.5(強め)
栗東・芝・稍重(泉谷楓)
6F 82.0-66.0-51.3-37.9-13.4(馬なり)
48シュヴァリエローズ北村友一牡758.0109.016栗東・CW・稍重(助手)
6F 82.3-67.0-52.0-36.6-11.5(一杯)
栗東・坂路・重(助手)
800m 56.2-40.5-26.2-13.1(馬なり)
59ヨーホーレイク岩田望来牡758.011.76栗東・CW・良(岩田望)
7F 95.6-64.8-50.3-35.7-11.0(末一杯)
栗東・坂路・重(助手)
800m 54.1-38.0-24.5-12.4(馬なり)
510リビアングラス坂井瑠星牡558.033.012栗東・CW・良(坂井瑠)
7F 98.4-67.2-52.7-37.6-11.4(直強め)
栗東・坂路・重(坂井瑠)
800m 53.3-39.0-25.3-12.2(馬なり)
611ソールオリエンス松山弘平牡558.027.411美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 81.0-66.0-50.7-36.1-11.3(強め)
美浦・ウッド・重(嶋田純)
6F 82.5-66.4-51.3-37.3-11.6(馬なり)
612メイショウタバル武豊牡458.025.010栗東・CW・良(助手)
6F 82.2-66.3-51.7-36.5-10.7(馬なり)
栗東・CW・重(助手)
5F 69.8-53.8-37.9-11.4(馬なり)
713アーバンシックC.ルメール牡458.09.04美浦・ウッド・稍重(石神深)
6F 80.7-65.4-50.7-36.6-11.3(G前仕掛け)
美浦・ウッド・重(助手)
6F 82.0-65.9-50.9-36.7-11.6(馬なり)
714ジューンテイク藤岡佑介牡458.096.715栗東・CW・稍重(藤岡佑)
6F 85.3-69.3-53.8-37.9-11.4(馬なり)
栗東・CW・重(高倉稜)
6F 85.3-68.4-52.3-36.8-11.5(一杯)
815ロードデルレイ川田将雅牡558.05.32栗東・CW・稍重(川田将)
7F 91.1-62.9-50.0-36.4-11.8(一杯)
栗東・CW・重(助手)
4F 53.3-37.1-11.1(G前気合付)
816ショウナンラプンタ幸英明牡458.023.99栗東・坂路・稍重(幸英明)
800m 51.9-37.4-24.0-12.1(強め)
栗東・坂路・重(助手)
800m 54.8-39.1-25.1-12.1(強め)
817レガレイラ戸崎圭太牝456.07.93美浦・ウッド・稍重(戸崎圭)
7F 95.7-66.0-51.8-37.6-11.6(馬なり)
美浦・ウッド・重(助手)
6F 85.0-68.5-53.3-38.3-11.2(馬なり)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬1回2回3回14回5.0%15.0%30.0%
先行馬9回8回7回58回11.0%20.7%29.3%
差し馬8回3回8回80回8.1%11.1%19.2%
追い込み馬2回7回2回84回2.1%9.5%11.6%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠1回2回5回21回3.4%10.3%27.6%
2枠1回2回3回25回3.2%9.7%19.4%
3枠3回3回3回24回9.1%18.2%27.3%
4枠0回4回2回30回0.0%11.1%16.7%
5枠1回5回1回31回2.6%15.8%18.4%
6枠5回1回1回33回12.5%15.0%17.5%
7枠0回2回2回39回0.0%4.7%9.3%
8枠9回1回3回33回19.6%21.7%28.3%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
キズナ6回5回3回28回14.3%26.2%33.3%
ディープインパクト5回6回8回55回6.8%14.9%25.7%
ドゥラメンテ4回2回3回11回20.0%30.0%45.0%
ハーツクライ4回2回2回32回10.0%15.0%20.0%
ハービンジャー4回1回3回22回13.3%16.7%26.7%
オルフェーヴル3回3回1回22回10.3%20.7%24.1%
ゴールドシップ3回1回1回10回20.0%26.7%33.3%
キングカメハメハ2回4回1回23回6.7%20.0%23.3%
ルーラーシップ2回1回5回33回4.9%7.3%19.5%
バゴ2回1回0回1回50.0%75.0%75.0%

宝塚記念2025 - 過去10年のデータ傾向

元々、人気馬総崩れのクレイジーな展開はお約束であったりもする

昨年の展開が、まさに宝塚記念の雨馬場でこそ起こり得る、昔からよく見てきた傾向通りの結果。 重馬場をこなしそうな走り方をしていそうで、道中がピッチ走法ではないために、ゴツい中距離型の死角がそのまま出てしまったドウデュースと、いい頃のリズムを取り戻せず、適鞍をこの頃から探し求めているようなところのあったディープ産駒のジャスティンパレスが消えて、雨馬場ということで3番人気にまで押し上げられたブローザホーンが、外ラチ沿いから突き抜けたという昨年。
そんなことは良馬場でも、本質的にパンパンにはならない季節性のものという感じの、急坂コースらしい適性重視の縛りでもあり、実際、京都に振り替えたところで、過去4回のうち、良馬場なのか怪しいほどの砂埃上がる状態だったものの、メジロライアンがマックイーンに一矢報いた1991年以降は、全て雨馬場か回復途上の京都変則の流れから、どちらでやろうとも…、という前提からも、この辺りから、ほとんど兄弟みたいな血統のアーバンシックとレガレイラの棲み分け分布を活用する手段に、当たりはつけられそう。
ベラジオオペラは時計の掛かる馬場もスローも関係なく、ただ、前走の高速馬場のハイペースから厳しいミドルの流れを除くと、差しの決まる展開はさすがにタフすぎるので、競馬が上手な分だけ、コース設定上、やや損をする印象。 ここで買うなら、スワーヴリチャードとディープ一族との交配で同時に存在する、個性があまりにも異なる実質兄弟馬の方であるが、開幕から2週目の開催に移行して、雨馬場というだけで時計が遅くなるわけではないので、取捨は慎重であるべきだろう。

数も質も高いレベルのはずが、あまり繋がっていない印象の大阪杯

サトノクラウンによるキタサンブラック、シュヴァルグランら天皇賞激戦組の隙をついた戴冠に、北村友一とクロノジェネシスの爆走6馬身差大勝の2例は、いずれも稍重馬場での結果。 そもそも、ここ10年で道悪は半分あって、怪しい感じだった年も含めれば、パンパン馬場は3回くらいしかないから、ここは重要ではない。
2着であると、5歳時のキセキとヒシイグアスやソールオリエンスなど、人気よりは走っていなかった組の巻き返しであるから、クロノジェネシスと似たような感じでもあった。
つまり、連続好走をすることに適した、似た者同士のコネクションなどではなく、走りのリズムが合うかどうかの話。 ベラジオオペラ以下、強い馬はそれなりに集まっていたものの、ここへの挑戦権を懸けた争いという側面もあり、結果、タイトル防衛ということで言えば、序列の優劣はここで決まったとできるから、まとめて推さないという狙いでもいい。 レース間隔が狭まったという点では、負け組がそこまで目立つなかったから、それぞれの能力発揮に距離延長が合いそうな馬が負けたわけでもないから、昨年以上にソールオリエンスが走っても、有馬とそこに繋がるレースの結果も加味して、中心視の必要はない気もしないではない。 だから、点数絞りの方向でこのデータを活用してみたのだ。

おかしな結果に終わったような馬をわざわざここで狙う必要まではない

ドバイ経由の馬は今後も減らないだろうし、数も一定数こちらに回ってくるというリズムもずっと同じだが、少頭数は当たり前のシーマクラシックで大負けしていた馬は、過去1度もここで馬券になっていない。 ここ数年は、欧州圏の芝のトップグループとでも、ある程度やり合える下地がある重い血統の馬が日本でも多いから、軽い血ばかりが出張ってくる東京のような結果を重視する必要のないグランプリで、ドバイなどはもう前哨戦というイメージで良さそう。
鳴尾記念がそうであったように、不利でもなければ、休み明けひと叩き以外の理由で一変はあり得ないように、ジャパンCもドバイも好走のドゥレッツァは、ターフを走ったメイショウタバルやオーストラリア経由のローシャムパークなどよりも適性以前に、格が上であるクラシックホースということに加えて、渋馬場のようなドバイの重たい芝を、日本のパンパン馬場よりも走りやすそうにこなしていたから、荒れ馬場はあまり得意ではないにしても、時計が速すぎない中距離戦は合いそう。 絞るなら押さえなくてもいいが、普通は買い目に加えたいところ。

物量では天皇賞に敵わないが、負けた馬を救済できそうな唯一のローテでもあることを重視する

勝ったのは古い順に、ミッキーロケット、連続阪神出走のタイトルホルダー、昨年京都で行われた年のブローザホーン。 ここに前々走が天皇賞のラブリーデイが入ると、ほぼ過半数とできるくらいの主力を成すと言える。 2着も6歳時のキセキの前に、デニムアンドルビーやゴールドアクターなどが見られる。 3着だと、4歳時のキタサンブラック、若い頃のモズベッロや阪神の年のジャスティンパレスなどなど。
G1だからこそ、派手な戦績を持っている馬が来るのは当然として、前の方まで出張ってくるのは、案外の伏兵というところでも、馬場適性なども踏まえ、近走成績というよりも、全体の安定感を重視すれば、今年の春天組で狙いが立つのはショウランラプンタ、阪神でチャンスはありそうだが買いづらいジャスティンパレス。 前者の方が、穴狙いでもいけるし、そもそも、みんな買う馬という感じではないので、非根幹距離への魅力でも、この馬は狙い目。
そこにどういうタイプを入れようか迷うと、海外の結果も、案外、王道ではないドバイ、香港の2000M以上の好走馬以外は、あまりパッとしないから、前哨戦大移動の効果もまだこの組み合わせでは見えてこないし、明らかに状態が怪しいにしても、有馬記念で上位人気だったアーバンシック、レガレイラ、ベラジオオペラ、どうせ買うなら、レガレイラと同じ休み明けのダノンベルーガなど、有馬組を主軸とする狙いで、叩いたかどうかの効果の確認以前に、馬場適性やメイショウタバルのリズムに呑まれないようなタイプということでは、捲りが決まるレースだけに、大型馬は捲り専門で、レガレイラやドゥレッツァなどの中型馬を堅軸に中心としつつ、狭いストライクゾーンがドハマりの可能性が大きいとも言えるショウランラプンタには、色々な意味で、そんな器用さとはかけ離れた戦績の妙な安定感からも、こうした穴軸の一頭を推すことで、遊びの薄め流しを多めに買って、小さなヒットを狙う小市民馬券作戦で、ここはセコく大胆に行きたい。

宝塚記念2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム

自分たちの下へ、太陽の光が降り注ぐ日がいずれ訪れると思っていると、願いが叶うことのあるグランプリ競走

ショウナンラプンタの血統

キズナにアンブライドルド直系のゼンセーショナル<西海岸のオールウェザー・スプリントG1を3連勝の記録を持つ快速系>という配合。 例によって、北米で持て余す多くの繁殖要員が、南米に流れていくという流れで、ゼンセーショナルがアルゼンチンで送り出したG1馬が、ショウナンラプンタの母であるフリアアステカ。
この母馬がヘネシー肌という配合の影響で、キズナの母父というか、半姉の牝馬二冠・ファレノプシスと同じ狙いで、ストームキャットの3×4が、直系に掛かりづらい形で、潜めるようにして組み込める構造的な武器は、種牡馬になっても不思議はないくらいのポテンシャルを誇るショウナンラプンタには、隠れたアピールポイントにもなっている。 ストームキャットが遠いから、多少のインブリードでも、濃くなりすぎることはない。
母の血が北米であまり生き残る道がないように思われたかと言えば、この馬にミスプロの5・5×4が入った上で、ストームキャットの血もそこそこ浅いところにある影響と考えられる。 最近でこそ、ストームキャット持ちの良血であるとか、スピード優先のこうした配合の馬を、日本のクラシック、王道路線などで活躍した種牡馬につけようとするトレンドがあるせいで、日本でも多く見かけることとなったが、直系でストームキャットの血は、デインヒル以上に需要に乏しい面があった時代が何だか懐かしい。
北米のスーパーサイアーでなくして、そこで要らないとなって、競走馬として引退後のサンデーサイレンスが、堂々、社台スタリオンステーションで導入された後の世界を考えたら、相性なども含めて、南米のそうした北米血統の取り入れ方に近い組み合わせの妙が生まれるからこそ、南米の血は需要があるのであろう。
ショウナンラプンタの武器は簡単には止まらない末脚だが、元はとんでもなく掛かったG1での走りが目立ったという、若馬らしいやんちゃ坊主だったのに、いつの間にか、後方からロングスパートをかける馬になっていた。 キズナの血にストームキャットをクロスさせる…、そんなイメージ通りに、アンブライドルドが秘める狂気に由来する末脚が武器の大物候補が、案外、思惑通りにできたようなところがある。 東京向きのわけはなく、阪神内回りのせかせかしたペースでこそ、能力全開のスピード血統タイプのジリタイプである。

アクセルを踏み込むタイミングにミスが生じると、あまり瞬発力勝負に向かない大型の差し馬であるがために、脚を余すというか、見せ場を作るまでに至らずに、過去2度、大きなレースでのみ掲示板を外してしまったショウナンラプンタは、その他のレースで4着以内に入るのが定番。
完全なる善戦マンの悲哀が、戦績からも見て取れる【2・2・2・5】という数字の内訳に、左回りG2での2着が2度、消耗の激しい展開となった神戸新聞杯、天皇賞などの3着と比して、勝ち切ったのは条件戦のみ、オープンを除くと2戦2勝と来たものだから、相手にはちょうどいいとしても、前走で走ったような内容の変わり身の見られた3着の好内容で、上がり目と同時に、レース間隔が今までの中7週から2週分の短縮が今後固定の公算とあって、ショウナンラプンタそのものというよりも、客観的に捉えた春の天皇賞からの直行ローテ、好走馬の場合に問われる、ブローザホーン並みの継続性への期待感への疑義など、今年からトレンドが変わって不思議ないだろう王道ローテの行く末に、今年の春の天皇賞最先着馬<勝ち馬と僅差2着だったビザンチンドリームに出走意思はあったとされるが、レース登録はしてこなかった>の結果は、様々な観点で隠れた興味の的になっていると、筆者は勝手に考える。
前走は武豊騎手が、継続騎乗の中で、引っ張ったきりで抑え込む直線スパートの安定差し遅れに終わった、完全試走の阪神大賞典での実戦で得たデータの活用に他ならず、これがまた絶妙なスパートであったのだが、ずっと乗っていたジャスティンパレスで参戦の鮫島克駿騎手に、何だか襲われたような坂の上りの小さな攻防を経た上で、いくらか、スパートそのものに仕掛け直しの要素などもあったとされ、不幸にも…、というような煙幕に張った言い回しなどではなく、うまくいかなかった原因の一番手に、キレイなレースにならなかったこの部分を真っ先に挙げているような面が、陰で様々な言われ方をされているようだ。
ずっと勝てない馬を勝たせるための策が、どうも、大一番で勝ちあった上に、因縁の相手がいたことが、こうした展開を生み…。 武豊騎手は少し前の桜花賞でも、勝ったエンブロイダリーの進路取りというか、モレイラ騎手の落ち着きのない動きに翻弄され、かなり不利を受けたと、ダービージョッキーになって見せた北村友一騎手と共に、愚痴をこぼしていたという。 マジックサンズのような鮮やかなイン強襲も決まりかけたり、一方、翌週の掛かってどうしようもなかったボンドガールの大不発もあったわけだが、G1を1回欠場後、ダービーは枠なりの出から新鮮味ある先行で、直後の目黒記念は勝てる馬だったアドマイヤテラで制し…。 武豊騎手はメイショウタバルとのコンビ継続で、ここに参戦。

宝塚記念2025 - レース展開と最終予想

ショウナンラプンタはビザンチンドリームが登録してきた時点で、出走権の確保を獲得賞金や完全に分の悪いレーティングの争いに敗れて、除外の既定路線も見えていただけに、出られるだけのチャンスを得たという幸運をここは活かしたい。
正直言うと、武豊的考察からの実践については、天皇賞3着によく現れていた印象もあり、長かったとまでは言えないが、2200Mのレースで、派手に先行するメイショウタバルに遭遇しながらも、自身は苦手にも思える休み明けで両方とも走った中で、3、2着というのは、ロードデルレイや当のメイショウタバルに敗れていてこんなこと言うのもなんだが、適性では下手にうまくG1を制してきた連中などよりも、よっぽど親和性の面で上位のように感じるのである。 毎度人気になっているわけでもないが、阪神大賞典で武豊騎手への変更で1番人気になったのが、実は、初めての最上位支持。
得てして、そういう慣れない役回りになった途端、自分らしさを見せられないもの。 阪神大賞典ではサンライズアースに置き去りにされ、完璧ではなかった仕掛けの影響もあったのだろうが、レーン騎手のヘデントールにうまく目標にされた前走は、ダービーでクロワデュノールに目標にされたそれと同じように、ある意味では、武豊的に好ましかざる展開だったうえに、設定した目標のエネルギー消費の推移が、思ったよりも前傾で目減りしていた可能性も感じられた。
直線スパートで止まったわけではない、青葉賞も含めた、左回りの結果に加え、天皇賞でのパフォーマンスなどを勘案しても、誰でも自分らしい競馬をできることで、上手に立ち回れるタイプに不利に働く、最後の直線の攻防よりも、1コーナーまでの位置取り争いの方が500Mと、阪神ロングストレートを目いっぱい使えるこの2200M戦で、自分らしいスパートは誰の目にも明らかな形で、ショウナンラプンタにとって有利な展開となっていくことは間違いない。
レジェンドがパートナーのメイショウタバルにバランスラップの勧めをしたところで、誰かに付きまとわれることは見えている。 第一、スローにしようとした時点で、多少、出脚が鈍かった面々にも追いかけられる可能性がある。 これをまともに追いかけてしまっては危ないが、安心してください、履いてますよ、という感じで、いつもというより、ホープフルSで引っかかってからというもの、まず前につけるようなことを最初からしてこなかった克駿騎手の馬作りの成果から、転じて、前には行けない馬になっている。
とはいえ、決め手があるわけではなく…。 だからといって、持ち時計が遅いわけではない。 ロードデルレイに置かれてしまった日経新春杯は2:10.3で駆けている。 2000Mであるなら、少なくとも、自身は1:58.5よりは速く走っている。 だから、ロードデルレイがその能力を大阪杯で見せたような結果からも、総合的な判断の基準をこのハイレベル決着の一戦に置くことで、ショウナンラプンタも十分に好走圏内に入ってくると言えるはず。 鞍上の推理もしつつ、ミスターグランプリや横山親子の残り二人だったり、岩田パパもいたりしたが、比較的有力なところに鞍上が収まっていった結果…。 幸先輩ですか…、アカイイトの再現ですな。<2021年の阪神開催だったエリザベス女王杯>
ちなみに、昨年2着に終わった社台ファームは<ソールオリエンス久々の馬券内>、ノーザンファームが勝ち始めてから10数年経った今も、吉田善哉時代も含め、確認できる限りでは未勝利。 何をいまさら…、であるが、マスカレードボールで敗れたダービーは、弟のところの馬にやり返された今年、返す刀で勢い取り戻した社台ファームは、安田記念にジャンタルマンタル、ベラジオオペラやこのショウナンラプンタの他にも、同じ勝負服のソールオリエンス、ボルドグフーシュなど、G1連対実績馬をまとめて送り込んできている。 あっさり上位独占もある今年、勝てなかった今までの謎が、また謎のまま終わるとされる一方、今年これでもダメならば…。 すでに、先代の頃から好敵手である岡田牧雄さんのところの馬にも負けているから、もうそろそろ、であろう。