予想会社の社員になるまで(7)

グリーンブックの謎

私は統計の取り方を大きく変えて、どういうパターンのときに、どのような枠番が強いのか(出やすいのか)を調べ始めました。「特定の開催日において、第1レースに特定の連番が出たときには、その日の○レースに○という枠番が出やすい」という統計結果を出すわけですが、この「出やすい」にも、「他の目に比べて出やすい」場合と「他の目に比べて断トツに出やすい」場合があります。

しかしその偏りが著しいパターンが出てくるというのは、統計データの量が少ないということを表しています。いくら10年以上のデータがあるにしても、まだ足りていないということだったと思います。

(記憶がハッキリしないのですが、そのころは確か開催日と第1レースに出た連番を、開催場ごとに分けて統計を取ってたような気がします。)

そこで私は「特定の開催日において、第1レースに特定の連番が出たときには、その日の午後(7〜12レース)に○という枠番が出やすい」というように、ターゲットとなる出現範囲を広げることにしました。

私はその結果を元に作成した出目本を、「これは最強の出目本だ」と考え、週末を待ちわびました(何度打ちのめされても、毎回このように自信満々でした)。ちなみに私はこの出目本を使って、競馬予想会社を始めようなどとは思いませんでした。他人には教えず、自分だけでコソコソ儲けようと思っていたからです。

この統計を取るキッカケとなった出目本は、予想屋のオヤジが「グリーンブック」と呼んでいたように、表紙が緑色でした。しかし「グリーンブック」というのは、ある競馬予想会社が通信販売で売っていたものです。

競馬予想会社の広告がオンパレードだった週刊競馬報知にも載っていたので、競馬ファンの間ではそれなりに有名だったはずです。それが場外の露店で売られていたものと同じものだったのかどうかは、未だに謎です。

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