予想会社の社員になるまで(19)

■マスコミに出ない「裏情報」は、確かにある(1)

会社の予想は、先生お得意の机上論によるものが多かったように記憶しています。走破時計、ラップで競走馬の能力を計るその理論は、著書にも詳しく書いてありましたが、時計理論の第一人者といえる方でしたから当然といえば当然でした。しかし先生が所属する専門紙から得た、キチンとトレセンから入ってきた情報が基となっている場合もありました。しかしそれはその専門紙でも公表された、ごく普通の情報でした。

しかしマスコミが報じないような、もしかしたら全く逆の情報があることを私は知ることになります。一般のファンでは知ることができないような、その情報を知ることができれば、簡単に馬券で儲けることができるような情報に、この業界に居れば遭遇することもあるのです。

私の会社は共同馬主クラブも運営しており、トレセンに出入りしている幹部から、ごく稀にではありましたが、おいしい「裏情報」を耳にすることもありました。それは決まって開催日の前日、それも競馬専門紙がみんなの手元に届く頃でした。

われわれ社員は各自の好きな専門紙を経費で購入することができ、金、土曜の昼一番で新人がまとめて新宿駅の売店に買いに行かされます。徒歩数分の最寄り駅では全紙が揃う午後3時ごろまで待たねばなりません。デンマ(出馬表)は事前に入手することができましたが、仕事的にはやはり早く入手するにこしたことはありません。たぶん日本で一番早く専門紙が届く駅が新宿駅だったのだと思います。

ある日、できたてホヤホヤの専門紙を眺めていると、共同馬主クラブの幹部が聞いてきたその話で、私は少しばかり勝負しようと決めました。それは、900万条件(現在の1000万条件)の特別戦で人気になってたある馬の情報です。やはり条件戦か、と思いました。「強い馬が必ず勝つわけではない」という競馬の格言(?)がありますが、条件戦ではそれが顕著です。

公正な競馬が行われるよう厳格に管理する主催者のJRAの考え方からすれば、すべての馬は、ある程度仕上げられてからでなければ出走するべきではなく、調子の悪い馬は出てくるべきではないのです。

なので調教師も厩舎スタッフも「調子は悪いけど、掲示板に載れば着賞金も出走手当ても入るから出走させるよ」などというコメントが伝わってくることは一切ありません。マスコミを通すと、「まだ完全には仕上がってないけど、力は出せる状態です。」などという競馬ファンの誰もが聞き飽きた無難なコメントに変わってしまうのです。

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2020年11月7日(土)福島8R 109,670円
2020年10月25日(日)東京12R 207,000円
2020年10月24日(土)東京12R 117,400円
2020年10月11日(日)新潟11R 135,700円
2020年10月4日(日)中京6R 205,350円
2020年10月3日(土)中山2R 877,090円
2020年9月26日(土)中京6R 510,190円
2020年9月20日(日)中山8R 69,540円
2020年9月6日(日)札幌10R 461,000円
2020年9月5日(土)小倉12R 24,810円
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