チャンピオンズカップ 予想
目次
- 1 チャンピオンズカップ 予想
- 2 チャンピオンズカップの特徴
- 3 チャンピオンズカップの歴代優勝馬
- 4 チャンピオンズカップの過去10年データベース
- 5 チャンピオンズカップの攻略ポイント
- 6 チャンピオンズカップ2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
- 7 チャンピオンズカップ2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
- 8 チャンピオンズカップ2025 - 過去10年のデータ傾向
- 9 チャンピオンズカップ2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム
- 10 チャンピオンズカップ2025 - レース展開と最終予想
- 11 チャンピオンズカップ 過去の予想と結果
歴史の浅いレースで、中京開催になったのもつい最近のこと。
ただ、時代の要請によって作られたダートのビッグタイトルである前身のジャパンCダートは、決して、異様なスタミナ偏重の競馬ではなく、
勝ち馬の産駒からスプリントチャンピオンが誕生することもあるくらいで、今でも、高水準のレースであるということは間違いありません。
中京移設直後は、どこよりもタフなダートコースに変更されたので、地方の重たい砂質に適した競馬になった時期もありましたが、今は、むしろ東京よりも速い時計<あくまで換算値>が出るような年もあるので、重要度は年々高まっています。
歴代のチャンピオンズCの勝ち馬をピックアップ!
-東京2100M-
・クロフネ 2001年
・ヴァーミリアン 2007年
-阪神1800M-
・トランセンド 2010・11年連覇
-東京/阪神で1勝ずつ-
・カネヒキリ 2005年・東京/2008年・阪神
-中京1800M-
・ホッコータルマエ 2014年
・クリソライト 2019年
チャンピオンズカップの特徴
強烈な上り坂に長い直線の組み合わせなので、東京よりもタフであるからこそ、かつてのJCダートの流れを汲む一戦であって、スピード優先の馬はその時点で除外されてしまい、強い先行型以外は、差し追い込みタイプに有利なレースと言えます。
一時期よりは、終いのラップが落ちないので、バランスよく好位から差せる若い馬にも有利になりましたが、あくまでもローカルの競馬場なので、馬場質は開催年度の傾向をまず掴むことが重要でしょう。
チャンピオンズカップの歴代優勝馬
| 開催年 | 1着馬 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| <2010年> | トランセンド | 牡4 | 57 | 藤田伸二 | 1 | みやこS① | ワイルドラッシュ | グロリアスノア | 牡4 | 57 | 小林慎一郎 | 8 | 武蔵野S① | プリサイスエンド | アドマイヤスバル | 牡7 | 57 | 小牧太 | 11 | JBCクラシック③ | アドマイヤボス |
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| 2011年 | トランセンド | 牡4 | 57 | 藤田伸二 | 1 | JBCクラシック② | ワイルドラッシュ | ワンダーアキュート | 牡5 | 57 | 和田竜二 | 5 | みやこS④ | カリズマティック | エスポワールシチー | 牡6 | 57 | 佐藤哲三 | 2 | みやこS<1> | ゴールドアリュール |
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| 2012年 | 二ホンピロアワーズ | 牡5 | 57 | 酒井学 | 6 | みやこS② | ホワイトマズル | ワンダーアキュート | 牡6 | 57 | 和田竜二 | 3 | JBCクラシック① | カリズマティック | ホッコータルマエ | 牡3 | 56 | 幸英明 | 9 | みやこS③ | キングカメハメハ |
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| 2013年<ここまで阪神1800> | ベルシャザール | 牡5 | 57 | C.ルメール | 3 | 武蔵野S① | キングカメハメハ | ワンダーアキュート | 牡7 | 57 | 武豊 | 6 | JBCクラシック【2】 | カリズマティック | ホッコータルマエ | 牡4 | 55 | 幸英明 | 1 | JBCクラシック【1】 | キングカメハメハ |
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| 2014年<これ以降中京1800> | ホッコータルマエ | 牡5 | 57 | 幸英明 | 2 | JBCクラシック「4」 | キングカメハメハ | ナムラビクター | 牡5 | 57 | 小牧太 | 8 | みやこS③ | ゼンノロブロイ | ローマンレジェンド | 牡6 | 57 | 岩田康誠 | 3 | エルムS【1】 | スペシャルウィーク |
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| 2015年 | サンビスタ | 牝6 | 55 | M.デムーロ | 12 | JBCレディスクラシック【2】 | スペシャルウィーク | ノンコノユメ | 牡3 | 56 | C.ルメール | 3 | 武蔵野S<1> | トワイニング | サウンドトゥルー | 騸5 | 57 | 大野拓弥 | 5 | JBCクラシック【2】 | フレンチデピュティ |
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| 2016年 | サウンドトゥルー | 騸6 | 57 | 大野拓弥 | 6 | JBCクラシック「3」 | フレンチデピュティ | アウォーディー | 牡6 | 57 | 武豊 | 1 | JBCクラシック「1」 | ジャングルポケット | アスカノロマン | 牡5 | 57 | 太宰啓介 | 10 | みやこS⑭ | アグネスデジタル |
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| 2017年 | ゴールドドリーム | 牡4 | 57 | R.ムーア | 8 | マイルCS南部杯<5> | ゴールドアリュール | テイエムジンソク | 牡5 | 57 | 古川吉洋 | 1 | みやこS① | クロフネ | コパノリッキー | 牡7 | 57 | 田辺裕信 | 9 | JBCスプリント「2」 | ゴールドアリュール |
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| 2018年 | ルヴァンスレーヴ | 牡3 | 56 | M.デムーロ | 1 | マイルCS南部杯① | シンボリクリスエス | ウェスタールンド | 騸6 | 57 | 藤岡佑介 | 8 | 武蔵野S<7> | ネオユニヴァース | サンライズソア | 牡4 | 57 | J.モレイラ | 3 | JBCクラシック③ | シンボリクリスエス |
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| 2019年 | クリソライト | 牡3 | 56 | 川田将雅 | 2 | 日本TV盃<1> | ゴールドアリュール | ゴールドドリーム | 牡6 | 57 | C.ルメール | 1 | マイルCS南部杯③ | ゴールドアリュール | インティ | 牡5 | 57 | 武豊 | 3 | みやこS⑮ | ケイムホーム |
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| 2020年 | チュウワウィザード | 牡5 | 57 | 戸崎圭太 | 4 | JBCクラシック<3> | キングカメハメハ | ゴールドドリーム | 牡7 | 57 | 和田竜二 | 3 | マイルCS南部杯<6> | ゴールドアリュール | インティ | 牡6 | 57 | 武豊 | 10 | マイルCS<9> | ケイムホーム |
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| 2021年 | テーオーケインズ | 牡4 | 57 | 松山弘平 | 1 | JBCクラシック④ | シニスターミニスター | チュウワウィザード | 牡6 | 57 | 戸崎圭太 | 3 | JBCクラシック③ | キングカメハメハ | アナザートゥルース | 騸7 | 57 | 坂井瑠星 | 14 | みやこS③ | アイルハヴアナザー |
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| 2022年 | ジュンライトボルト | 牡5 | 57 | 石川裕紀人 | 3 | シリウスS①・中京 | キングカメハメハ | クラウンプライド | 牡3 | 56 | 福永祐一 | 4 | JBCクラシック② | リーチザクラウン | ハピ | 牡3 | 57 | 横山典弘 | 6 | みやこS④・阪神 | キズナ | ||
| 2023年 | レモンポップ | 牡5 | 58 | 坂井 瑠星 | 1 | MCS南部杯① | Lemon Drop Kid | ウィルソンテソーロ | 牡4 | 58 | 原 優介 | 12 | JBCクラシ⑤ | キタサンブラック | ドゥラエレーデ | 牡3 | 57 | B.ムルザバエフ | 9 | セントライト⑧ | ドゥラメンテ | ||
| 2024年 | レモンポップ | 牡6 | 58 | 坂井 瑠星 | 1 | マイルチャンピオンシップ① | Lemon Drop Kid | ウィルソンテソーロ | 牡5 | 58 | 川田 将雅 | 2 | JBCクラシック① | キタサンブラック | ドゥラエレーデ | 牡4 | 58 | R.ムーア | 9 | みやこS⑪ | ドゥラメンテ | ||
| 2025年 | ダブルハートボンド | 牝4 | 56 | 坂井瑠星 | 3 | みやこS【1】 | キズナ | ウィルソンテソーロ | 牡6 | 58 | 川田将雅 | 2 | JBCクラシック<5> | キタサンブラック | ラムジェット | 牡4 | 58 | 三浦皇成 | 7 | みやこS【4】 | マジェスティックウォリアー |
チャンピオンズカップの過去10年データベース
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 3回 | 3回 | 0回 | 4回 | 30 | 60 | 60 |
| 前走JBC諸競走で大井 | 1回 | 1回 | 1回 | 13回 | 6 | 13 | 19 |
| 前走JBC諸競走で盛岡 | 1回 | 1回 | 0回 | 7回 | 11 | 22 | 22 |
| 前走JBC諸競走でその他左回り | 1回 | 1回 | 0回 | 4回 | 17 | 33 | 33 |
| 前走JBC諸競走でその他右回り | 1回 | 1回 | 1回 | 8回 | 9 | 18 | 27 |
| 前走JBC諸競走でレディスクラシック | 1回 | 0回 | 0回 | 4回 | 20 | 20 | 20 |
| 前走マイルチャンピオンシップ南部杯で1~3着 | 2回 | 1回 | 0回 | 3回 | 33 | 50 | 50 |
| 前走マイルチャンピオンシップ南部杯で4着以下 | 1回 | 1回 | 1回 | 4回 | 14 | 29 | 43 |
| 前走みやこSで連対馬 | 0回 | 回 | 1回 | 10回 | 0 | 9 | 9 |
| 前走みやこSで3着以下 | 0回 | 1回 | 4回 | 19回 | 0 | 4 | 21 |
| 前走武蔵野SでダートG1級競走連対実績あり | 0回 | 1回 | 0回 | 9回 | 0 | 10 | 10 |
| 前走武蔵野Sでその他 | 0回 | 1回 | 0回 | 16回 | 0 | 6 | 6 |
| 前走その他JRA重賞でシリウスS | 1回 | 0回 | 0回 | 7回 | 13 | 13 | 13 |
| 前走その他JRA重賞エルムS | 0回 | 0回 | 1回 | 1回 | 0 | 0 | 50 |
ひとまず、JBCクラシックの勝ち馬は疑ったほうが無難とのデータが出ていますね。
毎年地方の競馬場をローテーションで輪番開催しているJBC競走の質の問題ではなく、九分九厘JRA所属馬同士のフルゲートの争いになる中央タイトル戦で、単純な競走実績ほど、アテにならないという傾向ははっきり出てします。
そもそも、連勝した馬はJCダート時代からほとんどいないので、この馬は強いという信念がない限り、切っても問題はないでしょう。
2連勝とかもう一つくらい勝ち続けている馬は、レースラップが安定しているダート戦線ではどこにでもいるので、全く実績も信用なりませんが、芝でも特別視される4連勝以上の馬は、確実にオープン馬であるからこそ、絶対的な存在と言えます。
着外の1頭も、GⅠ実績もないのに人気が偏った割に4着と健闘し、次の東京大賞典<大井2000M>で快勝したローマンレジェンドですから、いちいち切るより、それを押さえて買い目を増やさないようにした方が賢明ではないでしょうか。
チャンピオンズカップの攻略ポイント
ダートレースは古豪の巣窟のようで、フェブラリーSでもそうですが、極端に優秀な実績を長きにわたって積み重ねたGⅠ5勝以上の6歳以上の馬など、まず勝てません。
それなら、まだ青くても勢いに勝る、GⅠ初制覇や2勝目を懸けて登場の若造の方が信用できるくらいで、そういう馬の勢いが本物であれば、中央のGⅢ経由でも足りますが、
そうは甘くないので、地方で一度雑巾がけをしたくらいで、俊敏さを活かした戦いに持ち込めれば、古豪は置いていかれます。
そういう基本形を踏まえ、地方と中央の適性の修正を加えれば、人気に惑わされることはないでしょう。
チャンピオンズカップ2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
チャンピオンズカップ2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切りの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
| レース名 | 第26回 チャンピオンズカップ(GⅠ) |
| グレード | 重賞(G1) |
| 日程 | 2025年12月7日(日) |
| 発走時間 | 15時40分 |
| 開催場所 | 中京競馬場 |
| 距離 | ダート1,800m |
| コース | 左回り |
| 賞金 | 1億2千万円 |
| レコードタイム | 1:47.6 |
チャンピオンズカップ2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
チャンピオンズカップ2025の予想オッズと登録馬
| 枠順 | 馬番 | 出走予定馬 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ | 人気 | 1週前追い切り | 最終追い切り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ウィリアムバローズ | 岩田望来 | 牡7 | 58.0 | 30.8 | 10 | 栗東・CW・良(助手) 7F 96.2-66.4-52.3-37.5-11.5(一杯) | 栗東・CW・良(助手) 7F 95.7-66.3-52.9-38.7-12.3(馬なり) |
| 1 | 2 | ダブルハートボンド | 坂井瑠星 | 牝4 | 56.0 | 4.2 | 2 | 栗東・坂路・良(坂井瑠) 800m 54.3-40.0-26.1-12.9(馬なり) | 栗東・坂路・良(坂井瑠) 800m 52.0-37.9-25.0-12.7(末強め) |
| 2 | 3 | メイショウハリオ | 武豊 | 牡8 | 58.0 | 21.7 | 8 | 栗東・CW・良(助手) 7F 98.2-67.4-53.0-37.8-11.8(一杯) | 栗東・CW・良(武豊) 6F 83.9-67.7-52.6-37.5-11.4(一杯) |
| 2 | 4 | セラフィックコール | 西村淳也 | 牡5 | 58.0 | 77.2 | 14 | 栗東・CW・良(西村淳) 6F 85.3-69.0-53.4-37.8-11.0(一杯) | 栗東・CW・良(西村淳) 5F 71.1-54.9-38.8-11.7(馬なり) |
| 3 | 5 | ヘリオス | 原優介 | セ9 | 58.0 | 177.0 | 16 | 水沢・重(助手) 5F 64.2-50.2-37.7-12.6(馬なり) | 水沢・やや重(助手) 5F 65.9-49.8-36.9-12.9(直一杯) |
| 3 | 6 | ハギノアレグリアス | 岩田康誠 | 牡8 | 58.0 | 108.5 | 15 | 栗東・坂路・良(岩田望) 800m 53.2-38.7-25.2-12.6(一杯) | 栗東・坂路・良(岩田康) 800m 56.0-40.1-25.6-12.6(馬なり) |
| 4 | 7 | ラムジェット | 三浦皇成 | 牡4 | 58.0 | 14.6 | 6 | 栗東・E・良(小牧加) 6F 80.9-65.7-50.9-36.6-10.9(末強め) | 栗東・坂路・良(小牧加) 800m 52.6-39.0-25.1-12.7(一杯) |
| 4 | 8 | ウィルソンテソーロ | 川田将雅 | 牡6 | 58.0 | 8.4 | 5 | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 83.0-66.6-52.1-37.7-12.0(一杯) | 美浦・ウッド・良(助手) 5F 66.5-50.9-37.3-11.9(強め) |
| 5 | 9 | アウトレンジ | 松山弘平 | 牡5 | 58.0 | 21.2 | 7 | 栗東・CW・良(松山弘) 7F 95.1-65.3-51.7-37.3-12.0(強め) | 栗東・CW・良(助手) 6F 82.1-66.5-51.9-36.9-11.4(一杯) |
| 5 | 10 | テンカジョウ | 国分優作 | 牝4 | 56.0 | 28.1 | 9 | 栗東・CW・良(国分優) 7F 97.5-66.9-52.6-37.7-11.8(G前気合付) | 栗東・CW・良(助手) 6F 86.6-69.7-53.6-37.6-11.6(稍一杯) |
| 6 | 11 | シックスペンス | C.ルメール | 牡4 | 58.0 | 8.3 | 4 | 美浦・ウッド・良(助手) 5F 66.3-51.8-36.9-11.2(馬なり) | 美浦・坂路・良(助手) 800m 52.1-38.4-24.6-12.2(馬なり) |
| 6 | 12 | ナルカミ | 戸崎圭太 | 牡3 | 57.0 | 3.5 | 1 | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 81.6-65.4-51.7-37.9-11.5(馬なり) | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 82.0-66.2-51.5-37.3-11.2(馬なり) |
| 7 | 13 | サンライズジパング | 池添謙一 | 牡4 | 58.0 | 32.3 | 11 | 栗東・CW・良(助手) 6F 83.2-68.4-53.3-37.4-11.1(一杯) | 栗東・坂路・良(池添謙) 800m 50.6-37.0-24.3-12.2(一杯) |
| 7 | 14 | ペプチドナイル | 藤岡佑介 | 牡7 | 58.0 | 51.5 | 12 | 栗東・坂路・良(助手) 800m 57.5-39.5-24.6-12.1(末一杯) | 栗東・CW・良(富田暁) 6F 83.6-67.7-52.1-37.1-12.1(一杯) |
| 8 | 15 | ペリエール | 佐々木大輔 | 牡5 | 58.0 | 56.0 | 13 | 美浦・ウッド・稍重(助手) 6F 83.5-68.1-53.4-38.7-12.6(馬なり) | 美浦・ウッド・良(佐々木大) 6F 83.9-67.7-52.3-37.6-11.7(馬なり) |
| 8 | 16 | ルクソールカフェ | F.ジェルー | 牡3 | 57.0 | 6.2 | 3 | 美浦・坂路・良(助手) 800m 59.0-42.9-27.4-13.1(馬なり) | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 83.1-67.0-52.1-37.5-11.6(馬なり) |
| 脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ馬 | 5回 | 0回 | 3回 | 17回 | 20.0% | 20.0% | 32.0% |
| 先行馬 | 5回 | 6回 | 8回 | 52回 | 7.0% | 15.5% | 26.8% |
| 差し馬 | 8回 | 8回 | 6回 | 95回 | 6.8% | 13.7% | 18.8% |
| 追い込み馬 | 2回 | 6回 | 3回 | 90回 | 2.0% | 7.9% | 10.9% |
| 枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 2回 | 2回 | 3回 | 29回 | 5.6% | 11.1% | 19.4% |
| 2枠 | 3回 | 2回 | 2回 | 33回 | 7.5% | 12.5% | 17.5% |
| 3枠 | 4回 | 1回 | 7回 | 28回 | 10.0% | 12.5% | 30.0% |
| 4枠 | 2回 | 5回 | 0回 | 33回 | 5.0% | 17.5% | 17.5% |
| 5枠 | 4回 | 2回 | 3回 | 31回 | 10.0% | 15.0% | 22.5% |
| 6枠 | 2回 | 4回 | 3回 | 31回 | 5.0% | 15.0% | 22.5% |
| 7枠 | 1回 | 4回 | 1回 | 33回 | 2.6% | 12.8% | 15.4% |
| 8枠 | 2回 | 0回 | 1回 | 36回 | 5.1% | 5.1% | 7.7% |
| 種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キズナ | 32回 | 25回 | 23回 | 154回 | 13.7% | 24.4% | 34.2% |
| ドレフォン | 19回 | 8回 | 17回 | 96回 | 13.6% | 19.3% | 31.4% |
| マジェスティックウォリアー | 17回 | 13回 | 15回 | 138回 | 9.3% | 16.4% | 24.6% |
| シニスターミニスター | 16回 | 16回 | 12回 | 114回 | 10.1% | 20.3% | 27.8% |
| ホッコータルマエ | 16回 | 10回 | 12回 | 128回 | 9.6% | 15.7% | 22.9% |
| ハーツクライ | 14回 | 14回 | 14回 | 97回 | 10.1% | 20.1% | 30.2% |
| ルーラーシップ | 14回 | 10回 | 10回 | 159回 | 7.3% | 12.4% | 17.6% |
| キングカメハメハ | 13回 | 10回 | 8回 | 72回 | 12.6% | 22.3% | 30.1% |
| ドゥラメンテ | 12回 | 20回 | 25回 | 102回 | 7.5% | 20.1% | 35.8% |
| ロードカナロア | 12回 | 7回 | 10回 | 106回 | 8.9% | 14.1% | 21.5% |
チャンピオンズカップ2025 - 過去10年のデータ傾向
昨年の上位組は、不安材料を抱えるか引退してしまった状況であり…
キャリアを重視したいダート路線において、人気の根拠というものは重要になってくるものの、判で押したかのような2年連続上位入れ替わりなしで、人気だけ少し変動しただけの結果には、今年のケースとの比較で、かなり混乱する要素ともなりかけているのは事実。
ウィルソンテソーロの南部杯が圧巻だったのに対し、前走の船橋のJBCが想像以上に何もなかったから、この1番人気は怪しい。 川田騎手も番組の少なさへの不満を吐露するように、盛岡のお立ち台で、堂々、このスタイルの競馬<ワンターンのマイル戦>がこの馬のベストであると思っていたと、ほぼ、その後は苦戦を強いられることを予言しているようなところがある。 次の適鞍はフェブラリーS。 しかし、G1になってから7歳馬が勝ったことは、一度もない。
ダブルハートボンドやシックスペンスなど、キズナグループが出張ってくる<こちらの方が9Fの実績があるタイプ>として、では、連続2着の内容が同であるかと考えると、レモンポップになれるかどうかがカギという見立てもできるし、人気はウィルソンテソーロさんや過剰に支持を集めそうな3歳馬に吸い取ってもらって…、というストーリーができるはずなのに、船橋の敗戦で正直、どれが人気なるのかわからなくなってしまった。 エピカリス×サウスヴィグラスで重砂巧者ながら、確変状態のサントノーレが弾かれなかった時に、怖いオジサンが約1年越しで乗り込むようだから、シックスペンスが押し出された人気になる<前が飛ばすとみて差し馬優勢の図が大方の見立てになれば…>可能性はある。 それは少し考えものとして、ウィルソンテソーロがとなれば、あまり上位は崩れないかもしれない。 大井の結果だけを反映したような、ジャパンダートクラシック上位組の過剰人気にだけが、実績重視のパターンを当てはまるだろうか。
昨年のドゥラエレーデ、その少し前のインティから見るリピーター率の高さ
特殊な括りだが、何度も馬券になっているから、京都の秋の古馬G1やこのレースに見られる、一年してもう一度のパターンに今年も少し気を付けたいが、買えるのウィルソンテソーロだけだろう。
そこに着目した時に、昨年も一緒に来たドゥラエレーデ<今年は登録しても色々と苦しかったが回避濃厚>に思うところもある。 芝にG1馬ながら、ほぼ、ストライクゾーンの狭い砂巧者になってしまって久しい。 ドゥラメンテは色々な馬を出してきたが、日高の生産者はレモンポップというよりも、より安価なキングマンボ系種牡馬として、この馬に期待する可能性がある。
長く走るには理由があって、それだけ稼げる時間も長い。 地方転籍も選択肢になりつつあると、レーティングの問題でG1からはじき出される可能性を指摘する声から、総合的に判断すると理想の展開と見る向きもあるが、中京だけで走る傾向と、実は、初勝利の札幌ダートがベストだった説を重視する時、ジリジリ、最後まで伸び切る持続力を武器とする小回り適性にフォーカスしたならば、地方競馬で走らせたい馬というより、その産駒を生んでほしいとなりそうなのだ。
このレースの展望とは何も関係ないが、こういうスペシャリストタイプを生みやすいレースほど、不得手の類だったレモンポップ<マイルより長いと急に終いがジリになるので、サウジCは何も見せ場を作れなかった>に敗れた連中は、新しい力には脆くも敗れ去り…、という構図は見えなくはないとなってくる。
この完全な死に目をどう占うか
ここ10年で、JBCを京都で行った関係で、2018年だけは休止になったものの、他の9年では、必ず、優先出走権を得たみやこSの勝ち馬は出てくるのだが、東京から阪神に開催場が移って、それがまた中京に移る過程で、ダートの名をG1タイトルに載せるという通常の感覚、言わば、語感があまりにも不適格なものを断ち切るためにジャパンCの名も消した現名称になるまで、その後の今に至るまでの過程で、連勝馬はトランセンドただ一頭<JCダートの阪神時代>。
テイエムジンソクもチャンス十分だったが、ゴールドドリームとムーアにぶち抜かれて、一つ叩かれた後、果てしなく砂漠化した東京のフェブラリーSのハイペースで敗れた後、ついに輝くことはなかった。 みやこSの勝ち馬からは、ローマンレジェンドやメイショウハリオなども出ているから、JBC除外ないし、格が足らない馬たちのローカル戦という範疇にはない一方、そのテイエムジンソクやセラフィックコールなど連戦連勝や一気に力をつけてきた組に、これ以上ない屈辱を味合わせてきた のも歴史からは明らかだろう。
ただ、トランセンドやテイエムジンソクなどの共通するのは、高速のダートを得意分野とする特性。 門別の真っ白のダートで消耗戦を演じるまでは悪くなかったが、高速レースの方が相性が良かった<やっている競馬は両方同じようなもの>ということでも、牝馬の枠に留めず、こうした結果にのみ焦点を絞ると、一度は王座を陥落しつつ、G1ウイナーとしてトランセンドに真っ向立ち向かたエスポワールシチーのような振る舞いは十分に可能。 道悪のみやこSで差して勝った馬の高速のタイムは残るが、前に行って、攻め切った記録は実際、良馬場のモノに限られていたが、これは当てはまらない。 全ての不安材料をはねのけた時、想像を上回る勝ち方になる可能性さえある。 中京の方が先行馬有利にやりやすいのは有名だ。
サンビスタとアンジュデジールに共通した1800への執着はこの馬も同じ
実質、第2回の覇者が、中京移設初年度にホッコータルマエの4着だったサンビスタ。 前年のJBCレディスクラシックを覇者で、当該年は2着だったが、盛岡で勝った年に好走していたのだから、大井の年で敗れても、パターンとすれば…。 12番人気の支持に、多くのファンが天を仰いだのは、ちょうど10年前の出来事である。
牝馬戦線も整備されつつあるので、牝馬の参戦は当初から限られているが、ジャパンCダート初年度の4、5着馬は、プリエミネンスとファストフレンドである。 ちなみに、勝ち馬ウイングアローを凌いで、1番人気に推されたのが、直後に東京大賞典を制する<帝王賞も含めて、船橋のネームバリューが勝って以降、20数年、2000Mで行われる牡馬混合のG1級競走を大井で勝った牝馬は出ていない>わけだが、ホクトベガも年末は芝を使ったせいで、このファストフレンドの様に、春秋の大井ビッグタイトル両獲りは牝馬の誰一人…、ジャパンCにも出てきたロジータも、帝王賞参戦可能な4歳になった、その最初のレースである川崎記念の優勝を最後に引退であった。
北米ではウイニングカラーズのケンタッキーダービー制覇やクラシックを行う東海岸以外ほとんどがオールウェザーになった時に現れたBCクラシック優勝のゼニヤッタ<ダートコースのチャーチルダウンズでブレイム=ナダルの父に敗れて、20戦1敗の戦績でキャリアを終えた、BCクラシック唯一の牝馬の優勝馬>や、それに続けとばかりにG1を勝ちまくっていたソーピードアンナ<トラヴァーズSで日本でも著名なフィアースネスとシエラレオーネの間にねじ込んできたG1・7勝の怪物牝馬>など、時たま、あり得ないぐらいに強いホクトベガ現象が発生する。
1800ならば、左回りの当該距離、渋った馬場であってもなくても…、パワーで勝負するダブルハートボンドは、レモンポップよりも距離適性の面でベストの印象があるので、より坂井瑠星騎手<アジア人でBCクラシックを制した騎手は当然いなかったが、これで西海岸に拠点を置くKazushi Kimuraの目の色が変わったはず>にとっては乗りやすいか。 周りに次世代のエース級を呼び寄せるパワーを秘める彼が、このスーパーフィリーのネクストジェネレーションをどう誘うのか、焦点はそこに集まるわけだが、状態を保っていけるかどうか、そこが誰にもわからないから、少し取っつきづらい面を抱えるのは間違いない。 乗り越えたならば、それは必然の結末であったということになるのかもしれない。 まさに時代の要請であったのだろうと、皆が振り返る、あのホクトベガのような時代に移っていくのかもしれない。
チャンピオンズカップ2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム
いつの時代も、枠からはみ出した才能というのは、どこからとなく現れるもの
ダブルハートボンドの血統
血統に関しては、正直言って、何も注文のつくところのないピカイチの良血とできる。 とりわけ、3代母に入るヘヴンリープライズはかなりゴージャスなサラブレッドであり、20戦近く走って、一度も3着を外していないG1計8勝という、イカつい戦績が光る。 ダブルハートボンドはここまでのキャリアで、そのラインに乗っている。 ヘヴンリーも牝馬クラシックに相当するニューヨーク三冠に縁のない馬ながら、牝馬のビッグマッチであるBCディスタフも勝ち切れなかったのに<3、4歳時に共に2着>、この記録を作ったのだから、一族も南米での活躍馬を合わせると、牡牝問わずのスピード型であり、そら、ノーザンファームが買うわなぁ…、という配合である。
母父のスモークグロッケンはミスプロ直系の孫であり、ヘヴンリーロマンスのプライズはシーキングザゴールドの初年度産駒の世代にあたる。 シーキングザパールやドバイミレニアムがやってくれるよりも少し前から、この一族は走るが、ドバイミレニアムの直系が欧州で活躍する以外だと、少し物足りない働きだから、これから10年ばかりが勝負か。 母の代でミスプロは3×4とクロス。
これでどこにツボがあるか今一つ分からないが、よく走るキズナというノースヒルズディープ2枚看板の良血種牡馬を父に配置。 速い血を抑える効果のあるナリタブライアン一族のパワフル感というより、遅いサンデーという感じもありながらも、超高速の上がりの競馬を除けば、実はオールラウンダー。 コントレイルをつければ、もう少しだけ速くなるが、頑丈でないダブルハートボンドのキャリアからも、好き好んでつけたいタイプではないか。 ちなみに母パーシステントリーも北米G1馬である。
来年で20歳だから、この馬の弟がラストだろうが、いい娘が生まれた。 大事に1年<クラブ所有馬の規定で6歳春までの繁殖入りが決まっている>を過ごし、何もないまま、戦績だけを積み重ねた時、どんな記録を残すのか、この試金石の一戦で、中興の祖としての存在感がどの程度のモノになるのか、明らかになるのは事実だろう。
チャンピオンズカップ2025 - レース展開と最終予想
キャラの濃いメンバーが集まりそうだ。 4歳のツートップである、あのジャパンダートクラシックでの邂逅に始まる、パワフルモンスター計画のリスタートは、一旦の完成形を見せたこともあって、ここに出番を求めることにならなかったものの、出てくれば、間違いなく断然に支持を集めている。
代わりに、国内にまだ取り残したタイトルはあるものの、ミッキーファイト以外の目立った存在として、秋に再び脚光を浴びたナルカミ、ウィルソンテソーロなどの顔も見られる。 これに帝王賞でミッキーファイトを追い詰めたアウトレンジ<勝ちに出たため、隙が生まれたから内容的にはミッキーの完勝>、地方勢もエントリーはしてきたが、少しボーダーに遠い印象で苦しいだろうが、これも出てくれば楽しみ。
サントノーレには全くチャンスがないわけではないという理由で、ベテランを配してきた。 運は向くだろうか。 また、ケンタッキーダービーの出走馬が2世代からそれぞれエントリー。 人気になるルクソールカフェと、前走で飛んだテーオーパスワードを最低限同列で見ないと怖い。<フランス出身のジェルー騎手はG1・6勝のガンランナーの主戦としても知られ、アエロリットが北米遠征した際、ペガサスWCターフで騎乗している> 買うなら、明らかにミソをつけてしまったからこそ、人気薄が予想されるテーオーパスワードの方だろう。 このメンバーであの強力な相手に5着出来そうな雰囲気はない。 ルクソールカフェもアドマイヤデイトナも、もし良馬場だったとして、今年のメンバーは昨年比で20%オフくらいであった。
ただ、今回は強いナルカミにも、少し厳しい相手になる。 1000M通過59秒台をすでに2度記録、門別でのあの問題の一騎打ちムードがバテバテでライオットガールに隙を見せたというレースも、実は、あり得ないくらいのハイペース<1000M通過1分ちょいは、前後の牡馬混合戦が道悪であったというすれば、そちらの方がむしろ楽だったという見解も間違いではないはず>であり、いつも強気に坂井騎手が先行ポジションをとっていくこともあるが、見た目は完全に差し馬の脚長 体形であり…、というダブルハートボンドは、脚に不安が全くなければ、もうフォーエバーヤングと一緒にワールドツアーに付き添っていたぐらいの才能がある。
ナルカミには、気性的な課題がまだあり、ルクソールカフェには手狭コースがどうかなのかという問題があり、札幌でも苦しいなら<デビュー2連敗>、当然、チャーチルダウンズも昔は小回りだった中京も形態とすると苦しいという死角があり、兄も得意不得意がはっきりしていて…。 実は、最初から勝ち運に恵まれているぐらいに、展開利を持っている一頭。 どんなに速くても大丈夫という、意味が分からないほどのタフさを誇るこの牝馬が、中京でほとんど体調面に問題ありの状況でデビュー3連勝。 いずれも死角のある中での厳しい戦いを、一方的な内容で制しているからこそ、ここでの死角は少ない。
その中で特筆すべきは、前走は異様な展開と馬場だったということで例外ながら、条件戦時代は、いつも前の方にいたくせに、上がり最速か2位を立て続けに記録。 言わずもがな、往年のナリタハヤブサや近年だとウシュバテソーロやこのレースを制したサウンドトゥルー、ここ2年追い込んで結果を残しているウィルソンテソーロなどなら想像がつくことであるのだが、そうではない。 全く以って、規格外なのである。
強気に北米遠征も匂わせた門別での戦い<オーサムリザルトを決着をつけに行って、武豊共々、葬ったまではよかったのだが…>を除けば、無理をしているにしても、常に遊んでいるような振る舞い冴え覗かせ、負けたレースも含め、一度は後続を3馬身ほどは突き放しているから、実は、接戦のオープン実績は、決着をつけてからの追い上げを受け流したという見立てが正解のような気がする。 時計は速い。 だから、日本のダートでは上がりがかなりかかる展開にもなるから、結果的に、北米的な強い馬を決するに相応しい見た目の雰囲気になっているだけなのだろう。
坂井瑠星騎手は、いい意味で強気、悪く言えば、引くのは不得手なタイプでもあるが、あのサウジC制覇の裏に、綿密な師匠との作戦を実行したという一面と同時に、そのように仕向けたことで、マクドナルド=ロマンチックウォリアーを動かしたという強かが見て取れた。 北米のレース展開のハードバージョンを昨年経験し、今年も大いにハイペースなのに、フォーエバーヤングの無限にも等しい成長力に合わせ、楽々追走の、マジでヤバい奴爆誕と言える、北米競馬、世界の競馬界を牛耳る者共がぐうの音も出ないほどに落胆してしまった、言わば、デルマーの悲劇を実現させたものも、彼の大井育ちの血がそうさせているようなところもある。 師匠の矢作調教師は、そうしたことを運命だと信じ、彼の父である英光調教師の顔を立てるように、この眼力鋭い少年を育て上げようと決意するのであった。
彼が厩舎に来てから、フォーエバーヤングの父になるリアルスティールは完成形をドバイで示したわけで、リスグラシュー、ラヴズオンリーユー、パンサラッサの世界行脚で、無類の勝負強さを発揮。 大久保龍志厩舎の馬であるが<中央競馬における超の付く名門一家>、どうしても、このやんちゃなスタイルを結果で見せつける師弟の存在に引っ張られるところがある。
決して、丈夫ではないから、3歳夏のデビュー。 それも壮絶なほどに暑い、灼熱の中京で、どういうわけだかデビュー2連勝を飾っているのだ。 勝負懸かりだったとしても、万全ではなかった。 パフォーマンスは最初から、今のこの瞬間まで、ずっと相も変わらず強いままだ。 彼女が最も相応しいウイナー、単純に、ここでは一枚上、ナルカミが行こうが控えようが、中京での悔しさ<デビュー2戦は関西にいたので、坂井騎手が騎乗>もあって、あのレモンポップで軽く騒動にもなるずっと前から、勝手に敵愾心を持つ戸崎騎手の騎乗馬になった今こそ、門別での苦しい戦いは、白く重い砂と武豊のえげつないプレッシャーによるもので、得意の中京ならば…。
筆者には勝ち筋しか見えないのだが、これは買い被りすぎだろうか。 でも、この馬こそが、キャリア全体でまんべんなく、安定して強い競馬をしているように思うのだが。 前走もあれはあれで、少しだけまだ余裕を持っていたような抜け出しに見せた。 となると、ウィルソンテソーロで本気差しの川田はまた怖い。 もっと上を目指す上でも、牝馬に生まれた以上、限りある産駒の数しか生み出せないからこそ、まだ、まともな状況で走れるこの舞台での実績は、キャリアの中でも、一番重要な記録として残るはずだ。 この馬は、もう最初からG1級であったことを、3歳馬のようなキャリアしかないこの牝馬に、再度証明してもらいたいと考える。



